僕たちが訪問した幼稚園(保育所)の名前は『WYONG CREEK
PUBLIC SCHOOL』。僕がホームステイをさせてもらっていたBliimさんの家の近くにありました。ワイオン市内からは山の方に向かって10キロほど入ったところにあったので、小規模でした。ここでは、3歳から12歳までの子ども達が対象ということでした。預かる子どもの年齢の幅の広さには大きな驚きを感じました。が、ぼくが見た限りでは日本の幼稚園と同じ位の子ども達ばかりでした。今通っている子どもは 31人。そして先生は2人ということでした。先生が少なかったので子ども達の世話がとても大変そうでした。
子どもの一日の生活の流れは、
1、親に送ってきてもらう。
2、自由に遊ぶ。
3、すこし勉強。
4、自由に遊ぶ。
5、昼食。
6、親の迎え。
ということでした。
自由に遊ぶときに一番多く見られた遊びはフットボールでした。WYONG高校でも休み時間には、たくさんの生徒がフットボールをしていたので、小さい頃から慣れ親しんでいるスポーツなんだなと思いました。その他の遊びには、ハンドテニス、バレーボール、クリケット、砂場、などがありました。バスケットボールなどまだまだ様々な遊び道具がありましたが、誰もしていませんでした。日本の幼稚園(保育所)と大きく違うと思ったことは、子ども達の遊びや園庭にある遊具です。日本によくある鉄棒やすべり台、登り棒などが全くなくて代わりにボールなどの遊具が充実していました。これも文化の違いの1つだと思います。
小さい子ども達が遊んでいるのはとてもかわいかったです。子ども達はとても積極的で、僕たちの手を握ってくるし、またその手を離してくれませんでした。しかし、オーストラリアは方言が少し強いようで、しかも早口で、子ども達も話しかけてくれるのだけれど小さい子ども特有の変わった(?)話し方も加わって、ほとんどわかりませんでした。聞き取れず残念に思いました。
僕たちが行った時の給食のメニューはバーベキューでした。日本ではトレイの上に3つか4つの料理が並んでいたけど、ここでは、パンにソーセージを挟んだ物だけでした。野菜が少ない食生活を間近に見てオーストラリアに太めの人が多い理由がわかった気がします。
大切にしている教育方針は、聞き取れませんでしたが、いただいた冊子を見てみると、「日本の文部科学省が進めている教育と同じようなことだね」と母が言っていました。具体的には、子ども達の好奇心を大切にして、子ども達の持っている力を伸ばすための機会と経験を与えていくことや、自分の気持ちを伝えたり、人の話を聞くこと、約束を守ることの大切さを身につけること等を遊びを通して教えていくという感じです。「人生に必要な知恵は、すべて幼稚園の砂場で学んだ」という本もあると聞きました。小さいときの教育は、ただ遊んでいるだけのようでも、大切なことがいっぱいあるんだなと感じました。先生や友達と遊んでいる子ども達は、元気いっぱいでとても楽しい訪問になりました。
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